大工は、若手の沖浦真朋が担当。間取り変更や断熱補強に伴う、外壁、内壁、床等の改装を担った。仕上げに、キッチン等の家具を造作。日常のヘビーユースに耐える強固な構造で、オーナー支給の家具や家電製品とのサイズやツラ合わせ、山小屋志向の空間を補強する素朴なテイストに仕上げた。
設備は、井出商店が担当。水回り設備は、主に施主支給によるタカラスタンダード社製。キッチン位置の変更、新に設置した合併浄化槽等に上下水道の配管を新たな設計し施工した。標高1100m越えの寒冷地であるため、屋外管の凍結防止システムや、室内管の防護も厳重に行った。
灯油給湯ボイラーも、風呂水についてはサーモスタットによる自動燃焼で加温循環システムを取り入れ、屋内配管での凍結を防止している。
↑ 標高1100m越のロケーションでは、冬の暖房は薪ストーブが頼りになる。カラマツは佐久穂町で最も産出量が多い樹種で、床材にも使ったが、ストーブも火力の強力な針葉樹を燃やせる鉄板製の機種を導入。
機種:PANADERO ISLA mini 販売・設置:二代目 桐原建設
屋根は、板金葺きで薪ストーブ用煙突の設置に伴い、突貫部の調整と併せて雪対策を行った。また、玄関位置を移動して入口デッキを設置したため、屋根を増設、母屋と連続する板金を葺いた。施工は新築時に屋根、雨仕舞を担当した石田板金工業。新築時に適切な工事がなされたため、リノベーションに関わらない屋根部は、修理等は不要であった。
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