「山の恵みの家」 平林区Y様邸

木と白壁と地元職人の手による瓦で構成される清々しい外観。シンプルな美しさと落ち着きを感じさせる平屋造りは、地域の建築文化を受継ぎつつ、集落の街並みに新たな付加価値を与えている。

#地元職人の手による瓦

玄関の建具は無節のカラマツ材、たたきには鉄平石。佐久穂町の山の恵みから得られる建築材が出迎えてくれる。

#カラマツ材

玄関から居住スペース、更に庭へと東西を通貫する土間。元気に遊んで来たお子さんや来訪客を寛容に迎え入れる半屋外。表情豊かな鉄平石で、広めの空間も単調にならない。

#土間、半屋外

居間に設置された大開口の窓から庭を望む。近くを流れる千曲川沿いの自然景観、光や風とつながる。

大半の家具は大工さんによる造作。サイズ、機能、配置等が周到にデザインされているのは、家を建てた職人だけができる手業。

#大工の造作家具

薪ストーブは、カラマツ等の火力の強い針葉樹にも耐えるPANADERO ISLA。薪の樹種を選ばないので山の恵みを無駄なく使える。

キリハラストウブ@kirihara.stove

 

風呂、キッチン、トイレ、空調、上下水道等、住居の根本を設計、設置するのが設備職人。冬はマイナス10℃を超える日も続く佐久穂町では凍結対策は絶対欠かせない。最新の機能や機材に対する知識だけでなく、修理やリノベ等、入居の後も長い年月にわたるパートナーとなる。

#設備職人

室内照明は、カラマツ材等の内装を引き立てるシンプルで控えめな器具。屋外では、美しい建築をより立体的に見せ、アプローチや植栽を照らす。電気の職人には、ライフラインサポートだけでなく、暮らしを彩る器材を選び、適切に設置するセンスと技能が求められる。

#電気職人

ガレージにもカラマツ材ががふんだんに使われている。母屋とマッチした白壁に、屋根は職人による板金。伝統的な土蔵のカタチとイメージがつながる。

#職人による板金

建築の際に出た端材が、お子さんの創作意欲を刺激しているよう。教育環境が充実し、佐久穂での子育てを希望する家庭が増えている。

#つながる間取

山の恵みの家_平林区Y様邸

雑誌「和MODERN」2019年 vol.12 で紹介されました